そして新米パパは小腸がんになった。

働き盛りの30代、長男生まれて2ヶ月後、新米パパは小腸がんになった。がん患者の日常と心情を徒然なるままに綴るブログ。

-39- 真ん中の線。

術後の精密検査の結果が伝えられる日が、あと1週間に迫っていた。

 

手術の後、先生談。

「手術で切り取ったものを徹底的に検査する。結果がどうあれ、早期発見ではなかったから、細胞レベルでがんが散らばっている可能性はある。どちらにしろ抗がん剤はやった方がいい。期間は、たぶん半年ぐらいになるかな。」

 

 

結果はもちろん気になる。

気になるけど、いつからか自分の体に対して、いい意味なのか悪い意味なのか、諦めというか妙に客観的に見るようになっていた。入院中痛い目に遭いすぎたからかな。なるようにしかならないなら、受け入れてその時最善の手段を取るしかないのだろう。

ここでダメならもうダメなんだろうと開き直れる先生と病院に、幸運にも巡り会えたからだろう。信頼関係がない場合は、さぞ大変だろう。不安で不安で毎日まともな精神状態じゃ過ごせないだろうな。

 

目の前の日常は本当に平和だ。

親子3人で川の字で寝る。よくある表現だけど、ホントに川の字で寝るもんなんだなー。超短い真ん中の線が、どーんと小さな大の字を描いている川の字。

 

横を向けば小さな息子と奥さんの寝顔。

幸せ過ぎるわ。

 

この生活がずっと続きますように。