そして新米パパは小腸がんになった。

働き盛りの30代、長男生まれて2ヶ月後、新米パパは小腸がんになった。がん患者の日常と心情を徒然なるままに綴るブログ。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

-82- どこにいるのか今ではわからない。

子供や学生のときに触れた音楽や本や映画は、大人になって改めて触れると、昔とは違った感想や印象になることは多い。 『時には昔の話を by 加藤登紀子』 https://m.youtube.com/watch?v=gN2CqL7hjfY 「紅の豚」のエンディング曲。 ジブリ映画で僕が断トツで…

-81- 余命。

検診と点滴の日。 今は2週間に1回のペースで病院に行っている。 何クール目なのかはとっくに数えていない。無期限なのだから意味がない。 前日にふと気になったことを先生に聞いてみた。 あの手術後、もし抗がん剤治療をしていなかったら、余命はどのくらい…

-80- 弱音。

【ヘルプマーク】義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマーク…

-79- 指摘。

先日、奥さんから「がんブログのはずがお尻ブログになっている」という指摘を受けた。 そうかなぁ。 そんなにお尻のことばっかり書いてるはずは…………あるな。 だってパパお尻ツラいんだもん。 早く治って駅まで自転車で通いたいもんだ。もう歩くの疲れる。 ド…

-78- 創造と破壊。

人間の体とは不思議なもんだ。 DNAという名の設計図があって、せっせと修復してくれる。お尻の大穴が確実に埋まってきた。 「お〜い、お尻の設計図持ってきて〜。トンテンカンテン♪」 そんなイメージ。 しかしながら、そんなお尻再建事業を横目に副作用による下痢は…

-77- あの時本気で挑んでたら。

子供や学生のときに触れた音楽や本や映画は、大人になって改めて触れると、昔とは違った感想や印象になることは多い。 『かも by KREVA』 https://m.youtube.com/watch?v=Pt676ytVCQ0 僕は2回転職している。 今の職は、僕が最終目標とする仕事に直結する職種…

-76- 見た目ではわからない 其の2。

「がん患者は働かなくていいんだよ」 ある議員の発言を僕が聞いたのは、告知されて転院した二日後のベッドの上で見たテレビだった。 そうか、がん患者は働かなくていいのか。 んなわけあるかっ。 働かないと数ヵ月で破産だわ。 告知を受けてそれなりのショッ…

-75- 無慈悲な一撃。

僕のがんが発覚したのは、長男が生後2ヶ月ちょいの時だった。 長男はもうすぐ1歳2ヶ月になる。 可愛くてしょうがない。 赤ちゃんが泣くのは色々事情があり、赤ちゃんも色々大変なようだ。 ・お腹がすいて泣く ごめんごめん、ミルク飲もうね。 ・起きた時側に…

-74- 続けられるということ。

抗がん剤の副作用は、確かに辛い。 抗がん剤投与前と後の自分の体。 まるで別人の体だ。 抗がん剤を止めて、先進医療と呼ばれる治療や、食事で免疫力を高めてがんを治そうという治療へ移る人は多いようだ。 先に断っておくと、僕は別にそれらを否定するつも…