そして新米パパは小腸がんになった。

働き盛りの30代、長男生まれて2ヶ月後、新米パパは小腸がんになった。がん患者の日常と心情を徒然なるままに綴るブログ。

-72- 蓄積。

【末梢神経障害】

抗がん剤の副作用による末梢神経障害(痺れ)は、他の副作用症状と違い、メカニズムの詳細が明らかになっていない。中には全くメカニズムのわからない痺れもある。
『主な症状』
・手足の痺れや冷たい感じ
・ボタンがかけにくい
・物がうまく掴めない
・文字がうまく書けない
・転びやすい
・靴がうまく履けない
・冷感刺激に敏感になる

『対策』
抗がん剤の副作用による末梢神経障害は、他の副作用と違い、一度出現するとその回復には長い期間かかる。症状の程度にもよるが、数ヵ月から長いときは1年以上かかるときもある。また、確立した治療法もないため、早期発見と早期対策が必要。末梢神経障害は、どんな検査結果にも反映されないため、自覚症状に気づいた時点で、症状の軽いうちに担当医に伝えておくことが必要。また、日常生活においては、外傷に気づきにくくなるので、火傷したりぶつけたりしないように注意することが大切。(国立がん研究センターHP)

 

 

 

 

今現在僕が投与している抗がん剤は、アバスチンと5-FUの2種類のみ。オキサリプラチンは止めている。

オキサリプラチンを始めて半年、神経障害の蓄積が酷くなってきたからだ。

 

仕事柄、紙の書類を常に扱うが、紙に指が触れる度に血が出るんじゃないかという痛みを感じる。

仕事柄、電卓とキーボードを打ち続けるが、痛くて仕方ない。

ワイシャツのボタンを締めるとき痛くて仕方ない。

冷たいものを持つと痛い。

爪が割れやすくなっている。ちょっと短めに爪を切ると爪と指の間から血が出る。

足の裏が、常に捻挫しているような痛みが続く。正直、歩けない。

 

 

神経の問題であって、怪我をしてるとかいう訳ではないので、我慢しろと言われればそれまでだけど、怪我との違いは、見た目にはわからないので周りから理解されないことと、いつ治るのかわからないこと。

 

治療法はなく、とりあえず原因のオキサリプラチンを止めて様子を見る。そのうち治るかもしれないし、ずっと後遺症で残るかもしれないという。僕の場合、抗がん剤治療は期間限定ではなく無期限であることもネックだ。

 

 

困ったもんだね。

 

 

 

 

それでも、死ぬよりかマシ。