そして新米パパは小腸がんになった。

働き盛りの30代、長男生まれて2ヶ月後、新米パパは小腸がんになった。がん患者の日常と心情を徒然なるままに綴るブログ。

-58- 見た目ではわからない 其の1。

星野仙一さんが膵臓がんで亡くなったという。

 

全くもって他人事ではない。

有名人ががんで亡くなりニュースになる度、ニュースにならない人がどれ程がんで亡くなっているのか、気が重くなる。

 

一つだけ敢えて言う。

 

他人事だと思っている人。がんに他人事などあり得ない。

 

 

まあ、それはさておき。

 

 

日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ。

 

よく言われることだ。

でもどうだろう?

街を歩いている人、本当に2人に1人ががんなのか?とてもそうは見えない。

答は2つ。

がん患者は大抵高齢で、街になんか出られず病院か家にいるのだ。

そして僅かな若年のがん患者は、がんであることはパッと見わからない外見で街に溶け込んで日々働いているのだ。

 

この、パッと見わからない、というのが曲者だ。

どんなに副作用が辛かろうと、満員電車に乗って通勤しなければならない。席を譲って下さいなんて言えないし、譲ってくれるはずもない。自分はがん患者なんです、などとは大っぴらにしない。

多分みんな、諦めている。僕も諦めている。

 

別にそれでいいと思う。

 

街中では。

 

 

つづく。