そして新米パパは小腸がんになった。

働き盛りの30代、長男生まれて2ヶ月後、新米パパは小腸がんになった。がん患者の日常と心情を徒然なるままに綴るブログ。

-51- 隣り合わせ。

早くも6クール目が終わろうとしていた。

 

2度目のCT検査。

CTの結果は毎回ハラハラする。もしがんが大きくなってたら………。

 

「前回と大きさ変わりないですね。よく抑えられてます」

 

ああ、よかったです。

 

「ただし…」

 

「肝臓に転移してます」

 

え。

 

「実は手術直後のCTから注目はしてたんですが、がんに成長してます。薬で抑えられてるので直ちにどうということはないです。手術前の検査でリンパ節には転移してないことは確認しているし、手術でリンパ節は根こそぎ取ってるので、これは腹膜のと同じく小腸から手術前に少しずつ侵食していったやつですね」

 

そういえば、執刀してくれた先生の説明で、小腸から点々と上へがんが進んでいっていると聞いた。目に見えるものは全て取ったが、細胞レベルでこの先へ進んでいる可能性はある、と。

 

これはやっぱり腹膜のと同じく手術では取れないんでしょうか。

 

「そうですね。結局手術してもまたできてしまう可能性がある。手術はそう何度もできるものでないので、腹膜と同じく薬で体全体を抑えていく治療になります」

 

さすがのステージ4。油断なんてとんでもない。生きるか死ぬか、隣り合わせだ。

 

そう、覚悟しておくことを改めて思った。

 

 

「ちょうど薬切り替えの時期になるし、ゼローダの副作用もキツそうだし、薬を変えます」

ゼロックス療法から、ホルフォックス療法というのに変えます」

「オキサリプラチンは引き続き投与します。ゼローダをフルオロウラシル(通称5-FU)という薬に変えます。併せてアバスチンも入れますが、今痔がキツそうなのでしばらくアバスチンは止めましょう。アバスチンは痔に悪い効果があるから」

「5-FUは、ポートという器具を使って投与します。投与に46時間かかるから、病院で針を刺して自宅で抜くようにしてもらいます。今度、ポートを埋め込む手術をするために4、5日入院してもらいたいんですけども」

「ゼローダは2週間かけるから副作用も長く続いちゃうんだけど、5-FUは2日で入れるからその分副作用の負担もゼローダよりいくらか楽になるはず」

 

46時間?!

手術?!

 

何だか急展開だけど、生きるためならやりますやります。

 

4、5日か。仕事のリスケが面倒だな…。

まあしゃあない。

 

 

入院か…。

 

久々にゆっくりするか。