そして新米パパは小腸がんになった。

働き盛りの30代、長男生まれて2ヶ月後、新米パパは小腸がんになった。がん患者の日常と心情を徒然なるままに綴るブログ。

-48- ボーリングの玉。

【悪心(おしん)】

吐き気,嘔気ともいい,今にも嘔吐しそうな不快な感覚をいう。嘔吐に先行することが多い。悪心・嘔吐は嘔吐中枢を刺激されることによってひきおこされる。とくに悪心は,嘔吐反射発生の閾値に達しない程度の弱い刺激によって発生するものと考えられている。

 

 

 副作用に耐えられず、標準治療を止めてしまう人も多いという。

 

副作用がキツイと言っても、実際どんなもんなの?と思う人はいると思う。

だけど、

「ねえねえ、副作用ってどんな感じなの〜?教えてよねえねえ」

とはなかなか聞けないと思う。

もちろん個人差があるのだけど、僕の場合をあえて言葉にするとこんな感じ。

 

吐き気:

胃と喉あたりにボーリングの玉が入っていて、グルグル回っている。口の中が唾液の味でいっぱいになる。しゃっくりがなぜか一発だけ出る。そのしゃっくりの後味が最悪。

 布団で安静にしていられるならいいのだけど。仕事しながら、特にお客さんと長時間面談しているときはさすがにキツイ。それと、通勤電車。僕の朝の通勤電車は日本でトップの混雑率で、体は平気で浮くし乗客同士のケンカも微笑ましい朝の風物詩。見た目は健康そのものの僕は、為す術なく今日も人波に揉まれる。

 

下痢:

文字通り、下痢。それ以上でもそれ以下でもないが、何事もない平和なトイレってどんなだっけ?と忘れてしまうぐらい果てしなく下痢が続く。

敢えて言おう。トイレは戦場だ。

ピーク時は30分に1回はトイレに行く。仕事にならん。薬で多少抑えられるが、やっぱり基本的にゆるく、為す術なく今日もトイレに引き籠る。

 

痔:

抗がん剤の副作用の下痢の副産物。生まれて初めて痔になった。正直、痔が一番ツラい。座り仕事の多い僕には特に地獄。吐き気+痔のコンボだけで仕事のモチベーションなど木っ端微塵だ。下痢が治まらないので治る隙がなく、為す術なく今日もトイレで涙を流す。

 

神経障害:

冷たいものに触ったり飲んだりすると電気が走ったように痺れる。電車の中で手すりに掴まれない。抗がん剤始める前まで、もう一生アイスクリームが食えないし、温泉で冷たいコーヒー牛乳も飲めないんだと嘆いた。

けど痺れは点滴から1週間ぐらいで治まるので、アイスクリームは結局普通に食べられている。もう、先生ったら脅かすんだから。

 

 

いきなり熱が出たり頭痛がしたり手足が痺れたり、他にも細々あったりするけど、大きいのはこんな感じ。

 

期間限定ならいいんだけど、一生って言われると………

 

はぁ〜。

 

しょうがないんだけど。

 

 

はぁ〜〜〜。