-45- いよいよ。
点滴は2種類。
アバスチンは15分、オキサリプラチンは2時間、投与するのに時間がかかる。
先生の診察を終えてから点滴するのだが、薬剤を調合するのに1〜2時間かかる。
診察の前に採血するので、診察の30分〜1時間前には病院に着いていたい。
診察は大体押しまくるので、30分〜1時間は待合室で待つ。
飲み薬のゼローダをもらうため薬局で20分は待つ。
まあ、要は1日がかりだということ。
久しぶりの採血。
「ちょっとチクッとしますねー」
採血で文句なく痛かったのは、手術前にやった動脈からの採血注射だったなぁ。
「いつもの静脈じゃないので、ちょーーっと痛いですよ」
先生が陽気に脅す。
いつもの腕からでなく、手首に注射。
あれだ、リストカットする場所だ。
プスッ。
ッギクッーーー!
手首から先が取れたかと思う衝撃。
静脈と違って、動脈周りは神経が集中しているのでアレなんだとか。
動脈採血だけは2度とやりたくないなぁ。
あと、イレウス管ね。
診察室。
「じゃあ、いよいよ今日からやっていきましょう」
はい。やらないと死んじゃうならやるしかない。
点滴を打つ場所に移動。
「1時間後ぐらいにお呼びできると思うので、それまで外出とかしてていいですよ」
実は病院のある街は有名なグルメスポット。
入院中は外出できなかったから、ちょっとワクワクしながら何食べようかウロウロ。
この時間じゃ、ほとんど閉まってるじゃん…。
結局牛丼屋へ。
この食欲が、数時間後どうなっているのやら。