そして新米パパは小腸がんになった。

働き盛りの30代、長男生まれて2ヶ月後、新米パパは小腸がんになった。がん患者の日常と心情を徒然なるままに綴るブログ。

-2- バケツをひっくり返したような。

仕事していてもお腹痛い。

 

うーん、何かヘンなもの食べたかな。

まあいいや、そのうち治るでしょ。

 

その日は午後から休みを取って、長男の予防接種へ。ロタウイルスだけ有料。スプーン数杯で1回1万5000円。これも補助してもらいたいなぁ。

 

その帰り、ショッピングモールに寄ってオムツとミルクを調達。その最中…。

便意が追いつかないぐらいのペースでトイレに駆け込む。水のようなのがひっきり無しに、自分の意思とは関係なく。だんだん意識が遠くなったきた。体中の水分、下半身に全員集合。

 

これ、ヤバいやつだ。

帰りに近所のお医者に寄ったけど、どこももう終わってた。しょうがない、明日午前休取って出直そう。

念のためその夜から奥さんと長男とは部屋は別。トイレも、出たら除菌スプレーで徹底的にシュッシュッ。

 

パパ、完全隔離された。寂しいよう。

 

翌日、改めて近所のお医者へ。

地元ではとても丁寧で評判のよい先生。ここ数日で突然こうなったこと、トイレに駆け込むペースが半端でないこと、5年ぐらい前に盲腸を薬で散らしたことを伝えた。

 

そうすると、いつもの少々オーバーな位の丁寧な口調で、

「胃腸炎ですね。」

 

あぁ〜、そうですよね。僕もそう思います。これが噂の胃腸炎、きついわぁ。

 

脱水症状になりかかっているから、よく水分を摂るように言われ、整腸剤をもらって帰宅。今日は安静にしているように言われたので午後も会社は休んだ。繁忙期じゃなくてよかったよ。

 

次の日は出勤した。

繁忙期でないとはいえ、急ぎの仕事が詰まっててんてこ舞いだったから。0時少し前に会社を出る。その次の日も同じ時間。

 

外出中、出されたコーヒーを飲んだら頭がぐるんぐるんに回って訳がわからなくなった。会社に戻ってから、初めてトイレで吐いた。

 

これ、ヤバいやつだ。

ごめんなさい、ちょっと応接で休ませて。吐いて休んだらちょっと楽になるから。

 

2回目に吐いた時に気付いた。

 

あれ?これ、便器が緑色なんだけど……?